
車イスから4点杖歩行が可能に
S氏(91 歳 女性 要介護度3)
S氏は、常に車イスで移動されるのでどこに行くのも人の手が必要で、かつ両足に装具、胸の下から腰までの大きめのコルセットを使用し、行動範囲や活動が限られていました。
両足に装具を付けているので動きに制限がある。
両足に装具をはめていることにより動きに制限ができ、行動範囲が限られていました。


- 腰から下がしびれており、足の感覚なく立位保持が難しい為、両足装具、腰のコルセットをつけての車椅子移動。ご本人から以前の様に「自分の足で歩きたい」「自分の足で浴槽に入りたい」という思いをかなえるために、足の柔軟性、筋力強化に取り組みました。
足に力が入るようにする
足の指・裏などの感覚を訓練する
デコボコの踏み台を使用したり、ボールを足裏でコロコロと転がしたり、ビー玉を移す訓練を行い、足の指や足裏の感覚を刺激しました。
足の拘縮をほぐし、動きを良くする
毎日マッサージ
足の拘縮が進まないよう、毎日マッサージで足の筋肉をほぐし、可動域を広げました。
座位にて下肢筋力強化
毎日下肢筋力トレーニング
下肢筋力が低下しているため、イスに座って下肢筋力を強化するトレーニングを実施しました。
鏡の前で体幹訓練
姿勢矯正を促進する
立てれるように、体をまっすぐすることを意識しながら鏡を見て確認し、姿勢矯正のトレーニングをしました。
内股(内転筋)の筋力強化
ボール挟みで内転筋トレーニング
脚を閉じるときに使う筋肉(内転筋)は骨盤を支える筋肉でもあるため、しっかり鍛えていく必要があります。
ボール挟みをして内転筋を鍛えることで、座っている時と立っている時の姿勢の維持や安定した歩行につなげました。

車イスから歩行器、4点杖にて手引き歩行へと少しずつ自分の足で歩くことができるようになりました。

また、訓練中のH28年7月には要介護度が3から2へと変更しました。