手すりを使い、自宅玄関の出入りがスムーズに!
Kさん(94才 女性 要介護度2)
Kさんの家の玄関には手すりがなく玄関の上り框に座ってくつを脱ぐと、そこから立ち上がれず這(は)って部屋へ入っていました
また日常的に四つん這いの体勢から立ち上がることができない事もあり、家族への介護負担が大きくかかっていました
玄関の上り框を、立ったまま上がるには介助を必要とし、座ると立ち上がることができなかった
Kさんの自宅の玄関の上り框の高さは23cmで立ったまま昇るにはなかなか足が上がらず介助が必要であった。
また高さ23cmからでは高さが足りず足で踏ん張ることが難しいため立ち上がることができなかった。
手すりを持って立ち上がる訓練〈イス編〉
- まずは本人の立ち上がりやすい高さのイスから始める(1日3~5回 1回10分)
手すりを持って立ち上がる訓練〈牛乳パック編〉
- イスからの立ち上がりができたら牛乳パックで作成した台に座り立ち上がる訓練(1日3~5回 1回10分 ※牛乳パックの高さは自宅玄関の上り框と同じ23cmにする)
立位で玄関で昇降する訓練
- 自宅玄関の上がり框23cmの踏み台を用意し手すりを持って昇降する訓練
ボールを踏んで筋力UP
- 小集団の体操に取り入れ、他者と一緒に楽しく訓練する
- 手すりのなかった玄関へは福祉用具のレンタルにて手すりを設置しました
- 手すりを持ちながら立位のままくつを脱ぎ、介助することなく昇降することができるようになりました
- 23cmの低さでも自力で立ち上がることができるようになりました
- 玄関に座り込んでしまい動けなくなっていたKさんは、ご家族の介助がなくても立ち上がれるようになり自宅玄関の出入りがスムーズになりました。